かといって共用部分をコピー&ペーストする方法もありますが効率的ではありませんし、なによりプロっぽくありません。ご存知だとは思いますが、アマチュアとプロフェッショナルの決定的な違いは仕事でお金を貰えるか否かになります。作業の効率化もそうですが、メンテナンスも常に意識し他者に継承出来ることが重要視されます。
#企業では同じ仕事を延々に同一担当者が行うことは出来ませんし。
#簡単なメンテナンスとかは、徐々に後輩に移行させる会社を想定しています。
御託はこの辺で終わりにして、本題のJNIライブラリ作成です。
実はAndroidのJavaライブラリ作成方法と全く同じで作成出来ましたってことで終わりにしても良いのですが、それだとやや酷いので、私の作業過程とちょっとしたトラブルの備忘録って趣旨で記載します。
この記事ではAndroid JNIをEclipse CDTの設定方法等は説明しません。それは、以前の記事であるAndroid JNI を Eclipse CDT でプロジェクト統合する<ubuntu 10.10編 その2>を見てください。
<Android JNIライブラリ作成>
- Androidプロジェクトを生成します。この図のように、ライブラリ専用プロジェクトにActivityが不要な場合にはチェックを外しておきます。
☆上図では誤ってパッケージ名をタイプミスしたため、実行エラーとなってちょっと焦りました。こういった配慮も必要ですね。 - 不要なファイルを削除します。リソースファイルは自動的に作成されますが、特に必要無いので削除しています。
- Android Manifestの修正を行ないます。
図の通り、Define an・・・の箇所のチェックを外すことでアプリケーションタグが削除されます。ライブラリは外部から直接起動されない(組み込まれる)ので、必要がある場合には組み込み先側での指定になります。 - クラスファイルの作成を行ないます。ここでは、JNIの呼出元となるJavaクラスとしてsamplelibクラスを生成しています。内容は以下の通りとしました。
package jp.co.anaheim_eng.teslib;
この辺りで、前述リンク先の<AndroidプロジェクトのC/C++プロジェクト化>を終了しているものとします。
public class samplelib {
static {
// ライブラリロード
System.loadLibrary("testjni");
}
// JNIのネイティブメソッド
public native String GetStringJNI();
/**
* デフォルトコンストラクタ
*/
public samplelib() {
}
/**
* 単なる文字列をJNI経由で返却するファンクション
* @return
*/
public String getString() {
return GetStringJNI();
}
} - プロジェクトプロパティの[Android]にある[Is Library]をチェックを入れます。
- JNI側のプログラムは以下の通りとしました。
ヘッダーファイル[jp_co_anaheim_eng_testlib_samplelib.h]#include <jni.h>
cppファイル[TestJni.cpp]
#ifndef _Included_jp_co_anaheim_eng_testlib_samplelib
#define _Included_jp_co_anaheim_eng_testlib_samplelib
/*
* DEBUG パラメタ 0: Releaseビルド, 1: Debugビルド
*/
#define DEBUG 1
#ifdef __cplusplus
extern "C" {
#endif
/*
* Class: Java_jp_co_anaheim_1eng_testlib_samplelib
* Method: GetString
* Signature: ([II)Ljava/lang/String;
*/
JNIEXPORT jstring JNICALL Java_jp_co_anaheim_1eng_teslib_samplelib_GetStringJNI
(JNIEnv *, jobject);
#ifdef __cplusplus
}
#endif
#endif#include <string.h>
[Android.mk]
#include "jp_co_anaheim_eng_testlib_samplelib.h"
#include <android/log.h>
#include <iostream>
#include <string>
#if DEBUG
# define DebugLogInfo(...) ((void)__android_log_print(ANDROID_LOG_INFO, "TestJni LIB", __VA_ARGS__))
#else
# define DebugLogInfo(...) do{}while(0)
#endif
JNIEXPORT jstring JNICALL Java_jp_co_anaheim_1eng_teslib_samplelib_GetStringJNI
(JNIEnv *env, jobject thiz)
{
std::string strRtn = "Hello JNI Library";
return env->NewStringUTF(strRtn.c_str());
}LOCAL_PATH := $(call my-dir)
[Application.mk]
include $(CLEAR_VARS)
LOCAL_MODULE := testjni
LOCAL_SRC_FILES := TestJni.cpp
LOCAL_C_INCLUDES := $(JNI_H_INCLUDE)
LOCAL_LDLIBS := -llog
include $(BUILD_SHARED_LIBRARY)APP_STL := stlport_static
これでJNIライブラリの準備は完了となります。次からはJNIライブラリをどのように利用するかについて記述します。
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